八重瀬町議会第6回定例会が令和元年9月24日に開催され、様々な案件が取り扱われた。注目すべきは、八重瀬町観光協会の設立に関する議題である。議員の本村繁議員は、町の観光資源を活用するためには観光協会の設立が不可欠であると強調し、特にヌヌマチガマ周辺の駐車場整備や遊歩道の導入を提案した。また、観光協会設立に向けた準備委員会の設置を求めた。町長の新垣安弘氏は、観光協会設立に向けて慎重に協議を進めていることを伝えた。
次に取り上げられたのが宜次灌漑施設と誘水路の改善についてであった。本村議員は、排水が悪い状況が続いていることを指摘し、早急な改善策を要望した。町長は、地下水対策を含む長期的な調査・計画が進行中であると述べ、来年度以降の施策に期待を寄せた。また、農業支援の観点から、専門家と連携しながら取り組みを続ける意向を示した。
さらに、教育に関する問題も提起された。教師の働き方改革が進む中、教員の休暇取得の現実について質問があり、教育長は年休取得状況の改善に向けて取り組んでいることを明言した。しかし、現状では全ての教員が休暇を均等に取得できないという課題も認識されている。
会計年度任用職員についての議論も行われた。新垣正春議員は、従来の臨時職員制度から会計年度任用職員制度へのスムーズな移行に向けて、具体的な計画を求め、給与面での取り組みを要望した。町長は、今後も職員の定数に関するルールを考慮しつつ、制度の円滑な実施を図る意向を示した。また、職員の待遇改善にも取り組む姿勢を示した。
このように、八重瀬町議会第6回定例会では、観光協会設立や農業支援、教育の現状について多くの議論が展開され、町民の声が反映される施策の重要性が再確認された。特に観光協会設立に関しては、地域の活性化につながる大きな期待が寄せられている。町は、これらの課題解決に向け、今後も努力を続ける方針を示している。