令和5年3月23日に行われた八重瀬町議会では、様々な重要な議題が討議された。特に、国道507号の整備や土地利用規制に関する質問が多くを占め、町民の意見を反映したまちづくりの必要性が強調された。
国道507号の整備について、新垣正春議員が「進捗に遅れが見られ、住民が不安に思っている」と指摘する中、経済建設部長の野原一夫氏は「総事業費162億円で進捗率が約53%」と報告した。さらに、案内看板を設置して地域を支援するための取り組みも求められた。これは、地域振興に向けた重要な施策であり、住民大会を開催し、地域住民の意見を集約しながら進める考えが町長からも示された。
続く土地利用規制についても、具志頭地域全体へのアンケート調査が進行中であり、その結果を踏まえて都市計画区域編入の検討を進めるとした。町の未来を見据えた都市計画の重要性が強調され、地域住民の意志を集めることが重要だと述べられた。
汗水節の里宣言に関連しては、教育長の諸見里勲氏が「宣言後、様々な啓発活動や祭りを行ってきた」と報告した。しかし、モニュメント設置の計画は進んでいないとのことで、今後は、町民の協力でモニュメント設立を検討していく必要があるとされ、町長もこれに対して前向きな施策を提案した。
さらに、町民提案型まちづくり事業に100万円の予算が計上され、地域住民が主体となったまちづくりを目指す姿勢が示された。審査員の公表や地域の意見を取り入れることが、今後の事業実施において重要であるとされ、新垣正春議員からもその意義が強調された。
最後に、コロナ禍による影響についての質問では、混乱の中でも、児童の健康状態はほぼ維持されているとの報告があったが、視力やメンタルに影響が出ていないかという懸念も示された。このような状況に対し、町は今後、教職員の配置完了を目指し、子どもたちへ更なる支援が必要であるとされた。
長期にわたる課題も浮き彫りになり、マスクの着用についても町としての方針が求められ、学校での生活をより豊かなものにするための策が引き続き問われている。