八重瀬町の定例会が令和5年3月20日に開催され、地下水資源の保全、学校の浸水対策、安全対策、漁業者の現状についての重要な議題が取り上げられた。
まず、地下水資源の保全については、琉球大学との共同研究による水質資源プロジェクトが進行中であり、条例による届出件数は過去に数件であることが報告された。今後は町民への意識啓発が行われ、学校でも地下水の重要性が教育されるよう検討されている。教育長は町の水資源の大切さを強調し、町民が水に対しての理解を深めることが必要であると述べた。
次に、東風平中学校体育館での浸水対策が進行中であることが報告された。大雨による浸水被害を防ぐため、土のうを準備しているほか、県が予算を計上しており、さらに止水壁の設置が計画される。また、定期的な点検と整備が求められており、今後も実行される見込みである。
転落防止策については、町内の住宅増加に伴って、側溝の安全対策について、住民からの要請があった。現在、町側は地域と連携して安全対策を協議する方針であるが、地域民間の協力を強化する必要があると認識されている。
さらに、港川漁協の現状について懸念が表明された。特に漁業者においては、セリの回数が減少し、魚の獲れ高が減少している問題が指摘され、漁業の活性化策が求められた。地域の漁業組合との意見交換をもとに、新たな販売促進策が模索される必要があり、漁協が自立的に活躍できる取り組みが重要視されている。
町長および副町長は、漁業の振興策として定期的なイベントや地産地消の促進、地域の生産物の販売機会の拡充を目指す姿勢を示した。地域住民との対話を通じて、町の水資源の確保と漁業振興に向けた新しい施策が必要であるとの意見がまとめられた。