令和4年12月16日に行われた八重瀬町議会第10回定例会では、各議案が審議された。特に、令和3年度の決算認定に関する議案が中心であった。学校給食の無償化と就学援助制度についても大きな焦点となった。
神谷清一議員が提起したこの問題は、学校給食費の滞納者数や就学援助制度の改善が求められている。この背景には、令和3年度の決算で約4,300万円の未収入があることが挙げられ、教育長の諸見里勲氏は、滞納の主な理由として納め忘れや収入減を指摘した。また、滞納者数は872件、人数としては約1,200人に上る。
次に挙げられたのは、介護保険料の減免と障害者控除の活用に関する議論である。神谷清一議員はこの点を詳細に質問し、町長の新垣安弘氏は、要介護認定者数925名、障害者手帳保持者1,887名であることを明示した。障害者控除対象認定書の発行状況についても言及され、町民に周知する重要性が強調された。
また、地域交通の安全に関する問題も議論された。米増雄二議員は、具志頭中学校付近のカーブミラーの不具合や道路状況の改善を求め、部落内道路に対する維持管理の必要性を訴えた。これに対し、総務課長の上江洲直樹氏は、今後の対応を検討する意思を示した。このように、地元の交通安全に関する関心が高まりつつある。
最後に、動物保護活動についても触れられた。八重瀬町は、ふるさと納税を活用して動物愛護団体を支援しており、具体的な寄付額も明らかにされた。町内には、動物保護のための取り組みが続いている。今後も同様の支援と地域の協力が求められる。
以上のように、多岐にわたる議題が取り上げられたこの定例会は、町民の福祉向上に向けた一歩であったといえる。