八重瀬町では、町有地に建っていた老朽化した危険な建物、ビーチハウスが解体されたばかりだ。解体の結果、町民から安堵の声が寄せられているものの、今後の維持管理についてぜひ検討を進めてほしいとの声も多くあがっている。
現在、管理方針はまだ決まっておらず、アコーディアからの貸与条件に基づく維持管理が求められている。このことから、町としてどこまでの責任をもつのか、また、利用者が増加する中でのごみ処理や環境保全対策の具体策を急ぐ必要がある。特に、海岸に訪れる観光客への対応として、適切なゴミ処理と衛生環境確保が重要になる。
それに伴い、玻名城海岸における不法投棄の防止策として、監視パトロールや警告看板の設置を行い、適宜に清掃活動を続ける姿勢が求められている。また、自然環境や観光資源を守るための「町自然環境及び観光資源保全条例」の運用については、未だ実績がない状況が続いており、今後の具体的な運用策検討が待たれる。しかし、第2次観光振興計画の中で、見直しに向けた議論が行われるため、早期に観光資源としての位置づけをしっかり行ってほしい。
具志頭運動公園では、サッカー場やパークゴルフ場の整備に続き、今後の利用状況と運営方針の確立が望まれている。パークゴルフ場の延べ利用者が8,706人に達している一方で、運動公園内の遊具設置や地域施設の見直しが遅れているとの指摘もある。特に、地域の高齢者や子どもたちにとっても、より良い環境整備と機能強化が求められている。
無電柱化については、進捗のない現状を踏まえ、早期の推進計画策定が急務だ。電柱の移動に伴う費用負担や設置計画の具体化が必要であり、地域住民に向けた情報提供も求められている。これに対して、町全体における景観と安全性の向上が期待される。
シルバー人材センターも新たな道を歩むことができるとして、公益法人方向への移行を進めていく必要がある。会員の数や事務局の運営体制に関する課題もあるが、高齢者のニーズに応えた柔軟な運営体制の整備が求められる。