令和元年12月18日に八重瀬町議会第9回定例会が開催された。
主な議題は、港川フィッシャー遺跡の資料室の見合わせや社会保障制度の拡充についてだった。特に、神谷信夫議員はこの遺跡に関連する重要な問題を指摘した。
神谷議員は、港川フィッシャー遺跡の見学者数が年平均726人で、その中に修学旅行生が約80人いると述べ、ガイダンス施設の設置が必要だと強調した。この遺跡は、1970年に発見された約1万8000年前の人骨が重要であり、観光資源としての活用が求められていると訴えた。町長の新垣安弘氏は、この遺跡の重要性を認めつつも、ガイダンス施設の整備は費用面での慎重な判断が必要だとした。
また、神谷議員は社会保障制度についても言及。この制度の拡充が求められる中で、特に待機児童ゼロを目指す取り組みや、保育士の処遇改善について質問した。町長は、待機児童解消に向けた新設保育園の設置計画を明らかにし、認可外保育園については補助制度を活用すると述べた。保育士確保のために独自の改善策を実施している点も強調した。
議会内では、国民健康保険料の引き下げについても討議されるなど、町民の生活に直結する問題が提起された。これに対して町長は、厳しい財政状況の中でも健全な運営を目指すと述べた。