令和5年6月16日に開催された八重瀬町議会の第4回定例会では、教育や環境問題を中心に様々な議題が取り上げられた。
代表的な議題には、ゴミ処理施設整備事業の頓挫や、具志頭畜産による悪臭問題の改善策があった。また、障害者施策やふるさと納税を活用した自治会活動の応援についても議論された。
まず、ゴミ処理施設整備事業については、町長の新垣安弘氏が「66億円の移転補償費が企業から提示されたが、それに関する十分な説明があったかは疑問である」と述べた。議論の中で、この補償費が事業断念の主要な要因の一つであるとの認識が示された。
次に、具志頭畜産から発生する悪臭問題に関して、町長は「悪臭防止法に基づく規制があるが、実際には細かな改善が続いていない」という現状を明らかにした。特に、改善勧告が何度も行われているため、今後は罰則を強化する必要性も指摘された。さらに、臭気測定の精度向上を求める意見もあり、24時間体制での測定も視野に入れるべきだとの提案が行われた。
さらに、障害者施策については、障害者優先調達推進法に基づく取組みが紹介され、現状の課題や高齢化に伴う相談支援の不足が具体的に指摘された。特に相談支援業務が1事業所になったことで、支援を受けられない人が増える懸念がある。
ふるさと納税についても、各自治会活動の応援が求められ、早急に支援体制を整備する必要があるとされた。早期の条例制定を希望する声も多く、出納状況が改善されることが期待されている。
このように、今回の八重瀬町議会では町の様々な課題が議論に上がったが、何よりも町民が安心して生活できる環境づくりを確立することが求められている。それぞれの問題について、今後の具体的なアクションが期待される。