令和3年10月20日、八重瀬町議会において第8回臨時会が開催された。
この臨時会では、一般会計と国民健康保険特別会計のそれぞれに関する補正予算案が提案された。
まず、議案第60号の令和3年度八重瀬町一般会計補正予算について、町長の新垣安弘氏が提案理由を述べた。一般会計補正予算の総額は158億6,446万1,000円で、歳入においては新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金をもとにした補正が主な内容となっている。この資金は、町内のさまざまな支援事業や感染症対策に充てられる。
具体記述では、副町長の石川勝弘氏が予算の内訳を説明。歳入の内訳は、国庫支出金や県支出金などから成り、特に民生費の帳簿を充実させることが求められていることが強調された。議員からの質疑で、特に感染防止を目的とした医療用抗原検査キットの購入計画と、その導入理由が述べられ、効果的な感染拡大防止策の必要性が議論された。
また、ギガスクールの推進に関連したオンライン学習への資金の注入も話題にあがった。新垣正春議員からは、オンライン授業に参加できない家庭の調査状況についての質問があり、現場の実態を踏まえた支援体制の強化が求められた。
次に、議案第61号となる国民健康保険特別会計補正予算は、歳入歳出それぞれ37億4,084万7,000円の規模となっている。こちらは保険事業の安定運営を目的としており、特に高齢者支援に注力していることが示された。民生部長の大嶺正尚氏が詳細な説明を行い、当該予算は、国と県の費用補助を受けていることから、町の経済へも重要な影響を及ぼしていることを説明した。
このような支援の中には、厳しいコロナ環境下での具体的な施策が含まれる。特に、重度障害者に対する医療サービスの提供や、体調管理の支援が強調された。議会の質疑では、透明性を確保するための財源管理の厳格化や、地域での理解を得る手法についても意見が交わされた。
最終的に、議案は全て賛成多数で可決された。今後、八重瀬町はこれらの補正予算を元に、効果的な地域振興と住民支援に向けた取り組みをスタートさせる見込みである。