令和5年11月27日、八重瀬町議会の第6回臨時会が開催された。議案の審議が行われ、複数の条例改正案が可決された。
最も注目を集めたのは、議案第48号の「八重瀬町職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」である。八重瀬町長の新垣安弘氏は、報酬の引き上げを講じる理由として、令和5年の人事院勧告や近隣市町の状況を挙げた。この改正により、一般職員や再任用職員の給料や手当の引き上げが図られる意向が示された。実施に関わる具体的な数値については言及がなかったが、多くの議員が賛成の声をあげた。
次に、議案第49号は「八重瀬町一般職の任期付職員の採用等に関する条例の一部を改正する条例」で、任期付職員に関する規定も一般職員の給料表に合わせ改正された。これにより、働き方改革の一環として、任期付職員の待遇改善が期待された。これを受け、議会内ではスムーズな可決がなされた。
さらに強い支持を受けたのが、議案第52号「令和5年度八重瀬町一般会計補正予算(第6号)」である。この補正予算の内容は、歳入歳出ともに171億円を超えており、主に給与関係の資金が充てられるという見通しが示されている。特に、労働環境や職員の待遇改善への関心が高まっている中、重要な予算となっている。副町長の石川勝弘氏が詳しい内容を説明し、議員たちからは質疑が続く中、特に反対意見は聞かれなかった。
その他の条例改正としては、議案第50号「八重瀬町特別職の職員で常勤のものの給与及び旅費に関する条例の一部を改正する条例」や、議案第51号「八重瀬町議会の議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例」なども可決された。これらは共に、給与水準を調整するもので、議員報酬の見直しも行われる見込みである。
結局、八重瀬町議会第6回臨時会では、議案数多が可決され、町の行政運営に重要な一歩が踏み出された。議長の神谷たか子氏が閉会を宣言し、議会は終了した。これらの決定は、八重瀬町の安定した職員の雇用環境の確保と、さらなる地域振興を目指すものとして期待されている。