令和元年6月14日、八重瀬町議会は第4回定例会を開催した。この会議では、町民の生活の向上を目指す施策について多くの議論が交わされた。特に児童虐待や障害児保育、保育士の確保、子育て環境について、議員たちの関心が高まっている。
まず、児童虐待についての問題提起が行われ、議員の砂川泰秀氏は「昨今の児童虐待について、要支援児童と要保護児童の登録数と支援や対策を伺いたい」と述べた。町長の新垣安弘氏は、児童家庭課の相談件数を示しながら、家庭相談員が子どもや保護者に寄り添って支援を行っていることを強調した。
さらに、障害児保育に関しては、保育士の配置についての質問があり、町責任者は、障害児保育のための経費が地方交付税で措置されるとの説明を行った。
次に、保育士不足の問題が取り上げられた。八重瀬町では保育士確保に努力しているものの、沖縄県全体での保育士不足に直面している状況を踏まえた上で、議員たちは新たな施策を求めた。
また、スポーツ振興の観点から、宮城勝也議員が東京オリンピックの開催を契機とした町におけるスポーツ合宿の誘致について言及した。町長は、運動公園や社会体育館の整備を進める考えを示し、国際的なスポーツ施設の重要性を訴えた。
ICT環境の整備についても、議論が盛んだった。公共インフラとしての無料Wi-Fi整備や、電子マネーの導入について町長はその必要性を認め、将来的な導入を検討する意向を示した。特に、観光分野でのWi-Fiは、観光客の利便性を高め、経済効果をもたらすと期待されている。
子育て環境についても多くの議論が行われた。町内の子どもの貧困問題に対して、朝ごはん給食の実施などの対策が求められ、小中学校での児童一人ひとりに適切な支援が必要であると指摘された。地域における共同育成を図り、次世代の育成を支援する姿勢が求められている。
最後に、統合された八重瀬町の総合計画の進捗に関する徹底した周知が必要とされ、職員への教育や地域住民との協力の重要性が強調された。町民の皆様が一体となり、町を育てていく姿勢が形成されることを期待しながら会議は終了した。