令和5年6月に開催された八重瀬町議会第4回定例会が終了した。注目の議題は、地域の活性化と公共スペースの整備に関する質問が提出された点である。地域活性化の一環として提議された居場所づくりについて、米増雄二議員は公民館へのWi-Fi環境整備を求めた。教育長、諸見里勲氏は、「図書館や公民館でWi-Fi環境を整えることで、地域の子どもたちに使いやすい空間を提供したい」と強調した。
米増議員は、居場所づくりの重要性を指摘しつつ、電気料金の高騰に対して自治会への補助を求めた。町長の新垣安弘氏は、防犯灯のLED化による長期的なコスト削減を述べつつ、「自治会からの声を反映した形で支援策を検討したい」と述べた。
八重瀬町のDX化についても青少年の情報収集能力向上に寄与したい意向が示され、具体的にはLINE機能拡張サービスについての詳細が追求された。これに対し、町の担当は「費用は無償で、町民への利便性向上を図る予定」と説明した。
また、観光と自然環境保全についても重要な議題として取り上げられた。議員からは、ホロホローの森の生き物たちの調査や、多々名城とその眺望に対する調査の必要性が指摘された。該当する課題に対し、町の担当は「環境保全と観光振興を両立させる施策が必要」とし、協議を進める意思を示した。
さらに、地域の悪臭問題についても言及され、過去に全国最多のハブ被害があったことからも悪臭対策は避けられない。今後、具体的な改善策が求められるが、町の考えでは、地域との協働を重視しつつ、より踏み込んだ対応が必要とされる。
議会の最後では、教育制度に関する意見書や、南斎場の火葬炉増設についての意見書も可決。今後の課題として、住民生活に直結する重要な施策として町民への負担軽減を目指す姿勢が求められていた。