八重瀬町議会は令和2年6月定例会において、学童保育の待機児童問題と、岡連川の災害対策について焦点を当てた議論を行った。
主な関心事項は学童保育の待機児童の存在だ。現状、83名が待機しており、特に東風平小学校区に33名、白川小学校区に45名の待機が確認されている。新たに設置される施設は2つとされ、計画では令和3年度までに設置が目指されるが、今後、具体的な計画について確認が求められている。町長、新垣安弘氏は、学童保育の施設整備が重要であるとし、地域内で受け皿を増やす必要性を強調した。
また、岡連川の改修と災害対策についても議論された。報得川と岡連川の氾濫シミュレーションにより、岡連川の早期執行がさらなる冠水被害を招く懸念があるとのことで、採択が遅れている実情が説明された。町としては河川の除草作業を行い、浚渫工事の実施も検討されている。
このほか、部長制度導入後の行政運営についても言及され、内容の連携と組織の効率化への期待が寄せられた。特にコロナ対応の中で、部長制度が迅速な意思決定を助けていることや、複数の課で協力して問題を解決した事例について、各部長が報告した。
今後、住民の安全を確保するためには、防災計画や河川整備の進捗を踏まえ、必要な施策を実行することが求められている。議員らは継続して町民の提案や問題解決に取り組んでいく意義を強調した。