八重瀬町議会は、令和4年6月の定例会において、様々な地域整備に関する一般質問を受け付けた。特に、議員からの関心が高い与那川線(仮称)の整備、および饒波川の氾濫対策が議論された。
与那川線の整備については、町長の新垣安弘氏が確認したところ、現時点での中長期道路整備計画には含まれていないとした。この道路は、国道507号線から東風平運動公園へ接続する計画であり、従来のマスタープランでは、進入路の整備が進められるとされていた。しかし、実際には県庁が計画変更をしており、現行の交通網に基づく評価がなされているとのことだ。議員から、現在の国道・県道の交通渋滞状況を考えると、十字路化の必要性が指摘された。
次に、饒波川の氾濫対策では、町の緊急浚渫推進事業の一環として、草木の伐採や土砂の浚渫工事が計画されているという。議員は、近年の豪雨で地域住民が常に浸水の危険にさらされている現状を訴え、詳細な対応策の策定が求められる状況であると強調した。特に、友寄橋および岡連川の流域には大きな流入水があり、その周辺の自治体の気象観測およびデータ解析の重要性が示された。
報得川と岡連川の整備進捗状況も、同様に議員から関心を持たれており、これらの流域についても、町は浚渫作業を強化する方針を表明した。町は県と協力して、必要なインフラ旅の改善を図るとしたが、具体的な進捗にはまだ時間を要するという見解も出ている。
最後に、新設道路一級町道小城線のバイパス整備についても議論が交わされた。町長は、交通状況や通行頻度に基づいて検討していく姿勢を示しつつも、厳しい環境の中での計画実現のため、今後も協働を求めていくという姿勢を崩さなかった。地域の声を反映させることが求められ、地元議員たちの意見も柔軟に取り入れていく必要があると強調した。