令和4年1月28日、八重瀬町議会で第1回臨時会が開催された。この日は町長が提案した議案に対して審議が行われ、重要な決定がなされた。特に、専決処分や予算補正案、子ども医療費助成条例に関する改正の議題が注目を集めた。
承認第1号として提案されたのは、令和3年度八重瀬町一般会計補正予算(第12号)の承認。町長の新垣安弘氏は、「住民非課税世帯への臨時特別給付金事業に伴う予算措置が急務であった」と説明した。予算補正額は317万4,000円で、歳入歳出それぞれ168億1,768万2,000円に達する。町議会はこの承認に関し、異議なしと認め、可決された。
続いて、議案第1号として、令和3年度一般会計補正予算(第13号)も提案された。これについても町長が説明を行い、「歳入歳出の総額に対し2億8,411万4,000円を追加し、171億179万6,000円にする」と述べた。この議案も賛成多数で承認され、主に民生費や教育費の増額が計上されている。
議案第2号として子ども医療費助成条例の改正案が上程され、これにより入院と通院の医療費助成が中学校卒業まで拡充される。この改正案も承認され、子供たちの医療費負担を軽減することが期待されている。
さらに、陳情第17号が議題に上がり、インボイス制度導入中止を求めるものであった。この制度は、特に中小企業に大きな影響を与えるとの懸念が示された。多くの議員が賛否を表明する中、最終的に不採択となった。神谷信夫議員は、「中小業者が廃業に追い込まれるリスクがある」と懸念を示したが、議会は法律的な義務から施行しなければならないとの意見が多かった。
最後に、議長の金城秀雄氏は、臨時会の閉会を宣言し、全ての議案に対する審議を終了した。今回の臨時会では、予算の承認や重要な条例改正がなされ、町の財政運営にとって重要な決定が行われたと言える。