令和2年6月9日、八重瀬町議会は定例会を開催した。今回は、各種議案の審議を中心に進行し、町民生活に関連する重要な補正予算案が提案された。
初めに、議案第28号、令和2年度八重瀬町一般会計補正予算について説明があった。新垣安弘町長は、補正予算の必要性を訴え、特に新型コロナウイルスの影響による緊急対策の一環として補正額が増えた旨を述べた。
副町長の石川勝弘氏が詳細な数字を示し、歳入歳出予算の合計が178億23万8,000円に達したと報告。特に国や県からの支出金が含まれることについて、重要な財源として位置づけられた。特別職の給与の減額も併せて提案され、町民に配慮した施策が模索されていると強調した。
次に、報告第3号、令和元年度八重瀬町一般会計事故繰越し繰越計算書の説明へと進んだ。新垣安弘町長は、事故繰越の手続きに関して、国からの支援があることを示し、町の財政運営を安定させる重要な施策であることを確認した。
また、議案第30号として町長、副町長及び教育長の給与減額が計画され、その額はそれぞれ20%及び10%とされている。新型コロナウイルスの影響を受けての支出削減に向けた意図が伺える。
最後に、印鑑の登録及び証明に関する条例の一部改正についても言及された。これにより、成年被後見人も印鑑登録が可能となる点や旧氏の併記が実現することから、町民の権利保護が一層強化される見通しとなった。
会議は活発な質問がなされ、特に経済対策に関する意見も多く出された。最終的には、全ての議案が原案通りに可決され、議会は散会した。