令和3年八重瀬町議会第3回定例会が3月2日に開会し、町長の施政方針や予算案などが話し合われた。特に注目されたのは、国民健康保険や少人数学級の導入についての内容である。
町長の新垣安弘氏は施政方針において、新型コロナウイルス対策と地域共生の推進を重要視すると述べた。特に、新型コロナウイルスワクチンの接種体制を整え、町民の健康を守る施策に取り組む考えを示した。これに関連して、町営プールの管理棟解体についても説明があり、アスベストを含む建物の取り壊しが必要であるとの見解が示された。解体費用は1,800万円で、その内訳には廃棄物処理も含まれる。
予算案では、令和3年度の一般会計の総額が145億9,000万円で、前年度比4.1%の増加を見込む。また、特別会計についても議論され、国保税の見直しや減免制度の導入など、町民にとって優しい施策の充実が求められている。
質疑の中で、全国的に進む35人学級の導入についても話題になった。神谷信夫議員からは、学級数の増加が子どもたちの成長に寄与するとの意見があり、町長にも対応を促した。新たに認可される保育所への入所確保も議論され、就職奨励金制度に対する期待も高まっていることがうかがえた。
最後に、町の接続率が50%に達していない下水道事業についても触れられ、今後の施策の見直しが必要であるという意見が出された。待たれるのは、町民にとって生活環境を大きく改善する施策の具体化である。今後の議会運営に注目が集まる。