令和5年9月6日、八重瀬町議会第5回定例会が開かれた。議題として、令和5年度八重瀬町一般会計補正予算が提案され、詳細な説明が行われた。
町長の新垣安弘氏は、補正予算の提案理由として地方自治法第218条第1項の規定に基づき、必要な経費を詳細に説明した。全体の補正額は、歳入歳出それぞれに10億3,000万円を追加し、歳入歳出予算の総額は168億639万5,000円とすることが決定された。
具体的な内容としては、歳入の中で地方交付税の額が38億4,944万2,000円に増額され、使用料や手数料も増加する見込みであることが報告された。特に寄附金が増加している点が注目されている。
歳出に関しては、議会費や民生費、教育費においてそれぞれ補正が行われ、教育費では生涯学習・文化拠点の基本設計が計上された。今回の補正予算には、認定こども園について注目が集まっており、白川幼稚園の新設に際して用地交渉が行われたが、交渉は決裂した。そのため、遅延が生じ、令和8年以降の開園となる見通しである。
また、児童家庭課長の新垣勝氏は、送迎バスの安全装置設置事業について質問に答えた。地域内での交通安全を一層強化する意欲を示しつつ、一部の施設が対象外となる可能性についても懸念を表明した。町としては安全対策を徹底する方針である。
さらに、具志頭地区の施設管理について尋ねられた教育次長の屋富祖修氏は、芝生管理の維持が重要であり、今後も適切な管理を行っていくことを約束した。特に自然冷媒ガスへの交換など環境に配慮した取り組みも含まれている。
このように、八重瀬町議会では地域住民の安全と重要な公共事業の推進に向けての計画が進行中である。今後も、定期的な進捗報告を行うことが求められる。議案第38号は全員の賛成により可決された。