八重瀬町議会は令和3年12月16日、定例会を開催した。議題は、町内の交通安全や物流活性化、観光振興など多岐に渡った。特に、バス停や歩道の整備については、議長の金城秀雄氏が主導で進められた。長毛バス停の整備は急務とされており、県からの要請では、詳細設計が行われているという。
金城議長は、過去の県議会での応答を振り返り、県から「地元地権者の同意が必要なため、進捗を見ながら取り組む」との発言があったことを強調した。現在、歩道の設置については、令和4年度からの工事計画が立てられており、整備が期待される。
また、物流活性化促進事業に関しては、新型コロナウイルスの影響を受けた農家や事業者のために、車両購入が行われた。部長の野原一夫氏はその利用状況について、「令和3年4月から11月までの間に11回利用された」と述べ、販路拡大のための一助とされていることを報告した。加えて、運用状況についても今後改善する必要があるとした。
観光協会の設立に向けては、来年4月の設立を目指し、準備委員会が結成されている。経済建設部長の野原一夫氏は、観光協会の設立は町の魅力を引き出すために重要であるとし、「観光振興計画に基づき、地域資源を最大限に活用する」ことに言及した。
町長の新垣安弘氏は、観光協会が「地域の人々とともに取り組むことで、活性化につながる」との強い意欲を示した。また、「地域の魅力を発掘し、広めることで、観光の振興が可能である」と述べ、町の未来に対するビジョンを示した。
さらに、がん検診の受診率向上策についても議論が交わされた。健康保険課の課長である仲座直樹氏は、受診率向上に向けて「データに基づく勧奨通知を送り分けている」と明言。今後の対応として、特定健診の受診者に対するインセンティブ事業やAIを活用した通知による啓発を行うことが重要とされた。
このように、議会では地域の交通安全や健康、経済活性化に向けた詳細な議論が繰り広げられ、今後の町政の進展に期待が寄せられている。