八重瀬町議会第6回定例会が令和元年9月25日に開催され、子どもたちや若年妊婦に対する支援策に関する議論が行われた。特に、子どもの貧困対策が重要なテーマに位置づけられ、支援員の配置状況や居場所の運営支援が焦点となった。
子どもの貧困対策支援員については、これまでの配置実績として、平成28年度には1名、29年度、30年度には各2名ずつが配置されていることが報告された。支援員は、子どもやその保護者と行政、関係機関との連携を担う重要な役割を果たしており、今後の補助率変更についても課題として浮上している。
更に、子どもたちが安心して過ごせる居場所の運営支援が行われ、平成30年度には利用者がのべ1,237名に達し、地域におけるニーズが高まっている状況が確認された。しかし、本年度は1カ所に減少しているため、継続的な支援や新たな居場所の確保が求められている。
若年妊産婦に対しても、町の健康保険課と児童家庭課が連携し、母子手帳交付時に経済状況や健康状態を確認することで、支援情報の提供が行われている。また、妊産婦へのサポート体制を強化するため、他市の取り組みも参考にしながら改善を図る意向が示された。
町内の公園の遊具設置状況については、現在、3カ所の公園に遊具が設置されているが、今後は具志頭地区にも遊具設置が検討されている。特に、子どもたちが楽しめる環境作りは、議員から強い要望が寄せられているところである。
八重瀬町は、今後も子どもたちの健全育成を図るための各種支援策を推進していく方針を示しており、地域社会による協力と理解が必要であると強調された。特に子どもの貧困解消に向けた取り組みは、一層の社会的な関心が求められている。