令和2年12月9日、八重瀬町議会第9回定例会が開かれた。この会議では、主に予算に関する重要な議案が上程された。
最初に、議案第62号、令和2年度八重瀬町一般会計補正予算(第8号)についてが議題に上がった。町長の新垣安弘氏は、歳入歳出予算の総額を185億8,888万9,000円に減額することを提案し、財政の見直しが行われていることを強調した。特に、国からの補助金が減少した影響と、歳出の見直しにより予算の編成を行う必要性を訴えた。
続いて、議案第63号の令和2年度八重瀬町国民健康保険特別会計補正予算(第4号)では、歳入が1,063万1,000円、歳出が増加する見込みであり、特にコロナウイルスの影響による減免相談が増加していると説明された。健康保険課の仲座直樹氏は、121件の減免申請があったことを述べ、社会的な影響に対しての対応が求められていることを示唆した。
その後、議案第64号の集落排水事業特別会計補正予算(第2号)が上程された。こちらでは、追加の修繕費用が34万1,000円必要となる旨が説明され、経済建設部長の金城進氏によると、汚泥処理の委託先に対する費用も増加する見込みであるとされた。
また、土地区画整理事業特別会計(第3号)に関する議案では、歳入歳出の総額が3億9,995万7,000円に上昇する見込みで、保留地の収入が期待される。
議案第66号、第67号、第68号に関する報告でも、町の財政状況とその健全性を保つための方策が語られた。特に、八重瀬町道路占用料徴収条例の一部改正においては、消費税の影響を排除し、より透明で分かりやすい収入の仕組みを構築することが目的とされた。さらに、指定管理者の指定やICT教育強化事業における学習端末の購入についても把握された。
最後に、県立向陽高校への中高一貫校設置に関する決議案が提示され、地域の教育環境の充実を図るための要請が承認された。議会全体を通じて、教育や福祉など地域の課題に積極的に取り組む姿勢がうかがえた。