令和2年12月18日、八重瀬町議会が第9回定例会を開催した。議会では新型コロナウイルス感染症対策や子育て支援、文化財の保護、観光振興など重要な議題が討議された。
新型コロナウイルスの感染者は107人に達し、感染経路の詳細な把握は難しい状況である。町長の新垣安弘氏は、感染症対策の継続や冬場に向けた予防対策に力を入れると述べた。また、飲食店への巡回指導を行う考えはないが、文書による注意喚起を検討中であることを明らかにした。 また、町内での感染予防の意義についても強調された。
子育て支援に関しては、来年度に母子健康包括支援センターが設置されることを歓迎する声が上がった。高い出生率を誇る八重瀬町では、経済的な不安や子育てへの不安感が増えているとの課題が指摘された。
文化財の保護においては、今年11月にハナンダー(自然橋)が国の登録記念物として答申されたことが報告された。教育長の諸見里勲氏は、その文化財の価値を高く評価し、今後の保存や活用に努めると約束した。自然景観が損なわれることへの懸念も示されたが、対策を講じる意向が示された。
観光振興に関しては、基本計画が進行中であり、観光協会の設立が待たれる状況にある。町長は観光振興に対して前向きな姿勢を示し、観光協会設立についての具体的なタイムラインはまだ不透明であるが、関心の高まりを受けて努力していく意向を示した。
八重瀬町議会は、この重要な課題に迅速に対処していくことを誓った。議会では、今後の取り組みのために町民との対話を重視し、透明性のある行政を目指す姿勢が強調された。