令和元年12月19日に開催された八重瀬町議会第9回定例会では、さまざまな議題が取り上げられた。特に注目されるのは、南の駅やえせの活性化に関する議論である。民俗芸能公演の中止が問われ、予算が計上されていたにもかかわらず、調整不足により実施できなかったことが報告された。地域の活性化を期待する団体からは、不満の声が上がる中、あるべき官民連携の形が求められる。
また、港川漁港からの水産物を活用する方策についても取り上げられた。観光商工課は水産業との連携強化を図り、地元水産物を利用した取り組みを進める必要があると認識していることが明らかとなった。地域特産を生かした産業振興の振り返りが急務とされ、その可能性を踏まえた調査が求められた。
無形民俗文化財の保存継承に関する施策についても、問われた。町独自の文化財活用補助金は利用者が少なく、今後の見直しが重要とされ、地域のニーズを理解し把握された上で、効果的な助成のあり方が必要であることが強調された。また、保存団体への支援制度の見直しも検討される。
会計年度任用職員制度に関しては、職員定数211名が確認され、応募制限を設けない方向性が示された。この制度に基づく職員の賃金体系の適正化も課題とされ、市民サービスの向上と職員の待遇改善が求められた。
町民の声については、募った意見への対応が不十分との指摘があり、町は市民からの意見を真摯に受け止め、積極的に対応策を講じる必要があると認識されている。一方で、透明性や報告の仕方、一元化された窓口の設置が求められた。