令和3年8月、八重瀬町議会の定例会で新型コロナウイルス感染症対策や生涯学習に関する多くの議題が話し合われた。この中で特に注目されたのが、児童生徒の学力向上を目指した新たな施策であった。
町長の新垣 安弘氏は、「八重瀬町の児童生徒は最近、全国学力テストにおいて着実に成果を上げている」と報告した。特に中学校の数学の平均点は、全国平均を初めて上回ったことが示された。しかし、さらなる学力向上を図るため、各学校と連携した取り組みが必要と強調した。
そのために、小学校低学年においては個別指導や補習授業の補強が行われ、児童一人一人の理解度に応じた指導が重要視されている。教育長の諸見里 勲氏も「日常的な取り組みが生徒の学力を底上げしている」と述べた。
また、コロナ禍での影響も大きく、臨時休業やオンライン授業が行われたが、その中でも教員による学び支援が行われている。授業内容が欠落しないよう、効果的に教育環境が構築されている。特にオンライン授業ではWi-Fi環境の整備が進められており、家庭で教育を受けるための支援が強化されている。
そして、町内での教育環境の充実化については、教育委員会が主導で進めることが予定され、スポーツや文化活動の一環として、まずは公民館の活用が進むこととなる。公民館の名称も改められ、地域に密着した交流の場としての役割が期待されている。教育界全体の連携もより一層強化され、地域全体での学びの場が提供される。
さらに、野良猫対策や旧具志頭中学校体育館の活用についても議論がなされ、地域社会に貢献する施策が多く提案された。並行して、情報発信や地域の安全対策の整備も進められ、町民の意見も積極的に取り入れた施策展開が続く。