令和元年6月13日、八重瀬町議会第4回定例会が開催され、各議員が多様な議題に言及した。特に旧具志頭中学校体育館の有効活用やぷらっと八重瀬の運営方針についての議論が目立った。
旧具志頭中学校体育館に関しては、地域住民から提案された多目的利用の可能性が強く示唆された。議員たちは体育館を単なる運動場に留めず、多様なイベントを開催できる場所として活用する意義を強調した。例えば、舞台設備を整備し、観光イベントや地域の行事を催すことが期待される。
「やはり舞台を活かしたイベントが必要です。地域の青年会のエイサー練習や、ウエイトリフティングの大会も行えるような環境を整えるべきです」と米増雄二議員は提案した。
また、ぷらっと八重瀬の活用方法についても意見が交わされた。多様な団体や企業研修、学校の団体旅行等をターゲットにした運営方法が考慮されている。観光課長は「地域の特性を活かし、農業体験などを組み合わせることも一つの方向性です」と述べた。
さらに、具志頭歴史資料館に関する議論も行われた。資料館の名称変更を提案する声が上がり、「八重瀬民俗資料館」として地域の文化を広く紹介し、集客力を高める必要性が指摘された。教育長は「地域住民の意見を反映し、資料館の展示内容を見直すことが重要です」と述べた。
その他にも、住宅リフォーム助成制度の具体的運用方法や、公民館の耐震調査の必要性についても話し合われた。これに関して神谷清一議員は市町村の取り組みの違いを指摘し、八重瀬町も積極的に動くべきだとの意見を述べた。「下水道接続工事を助成対象にできる余地がある」と他市の事例を通じて改善を求めた。
これらの議論を通じて、八重瀬町の公共施設をより住民が利用しやすい環境へと改善することが全議員の共通した目標であることが示された。多様な施策を組み合わせて町民が日常生活で実感できるような取り組みが求められている。