令和元年12月9日、西原町議会において第7回定例会が開催された。
冒頭、議長の大城好弘氏が会議の開会を宣告し、続いて日程の確認が行われた。
今回の会議では、一般質問が5名の議員によって行われ、特に道路行政や大型MIC施設、安心・安全、及び首里城再建に関する重要な課題が討議された。
西原町の道路行政において、上里善清議員が提案する国道329号バイパスの進捗状況についての専門的な意見が展開された。建設部長の玉那覇満彦氏は、「与那原バイパスは98%の用地確保が進んでおり、事業進捗率は73%です」と述べた。しかし、「完了時期については、埋蔵文化財調査の影響を受け長引く可能性があります」と付け加えた。
また、大型MIC施設について、上里議員が「整備費の予算確保ができず県も難渋している」と述べたのに対し、町長の上間明氏は「民間活力を生かしつつ、4町村で構成するサンライズ協議会を設け、県との連携を強化しています」と強調した。
さらに、一般質問の中で首里城の再建についても触れられ、高齢者と子育て世代を重視する方針が公表された。教育長の大濱進氏は、「文化財の新たな価値を社会に引き出すために、具体的な施策を進めていく必要があります」と語った。
また、町の保育行政について論点が挙がり、現状では待機児童の数が依然として多く、保育士不足が課題として浮上した。この状況を打開するため、町は保育士養成やサポート事業を強化するとした。