第457回宜野湾市議会臨時会が令和6年5月28日に開催され、複数の議案が全会一致で可決された。
主な議案としては、「令和6年度宜野湾市一般会計補正予算(第2号)」と「令和6年度国民健康保険特別会計補正予算(第1号)」が挙げられる。特に、一般会計の補正予算には低所得者支援金が含まれ、多くの市民に影響を与える施策が盛り込まれている。
「令和6年度一般会計補正予算(第2号)」では、歳入歳出のそれぞれ9億9,528万3,000円が追加され、総額は562億5,528万3,000円に上る。これは、昨年12月に閣議決定された国の予備費を活用した低所得者支援や、住民税非課税世帯への給付金を目的としている。このように、必要な支援を迅速に行う姿勢が評価されている。
また「令和6年度国民健康保険特別会計補正予算(第1号)」では、約5,273万円の歳入不足を補填するための補正が行われる。特に、昨年度の決算で歳出が歳入を上回り、繰上充用が必要となったことが背景にある。これは地方自治法施行令第166条の2の規定に基づくもので、市の財政の健全性が問われている。
さらに、個人番号の利用に関する改正条例も議題に上げられ、特定個人情報の提供に関する実務面での整備が進められている。泉川幹夫総務部長は、新しい法律の施行に伴い、条例の文言を適切に改正する重要性を強調。これによって、行政の効率化と市民サービスの向上が期待される。
最後に、宜野湾海浜公園の屋外劇場改築工事についても同意が得られ、請負契約が承認された。この工事は29億2,116万円の契約金額で、アメリカンエンジニアリングコーポレーション・有限会社イシケンの共同企業体が行う。この屋外劇場は市民への文化提供の場となることが期待され、イベントの開催に向けての動きが加速するだろう。
今後も市議会は地域課題の解決に向けて、透明性ある議論を重ねていく意向を示している。