令和6年第4回南城市議会が6月28日に開かれた。
この日の会議では、計36の議案及び陳情について審議が行われた。特に、教育関係の議案が多く取り上げられたことが注目される。議会では、南城市子ども・子育て会議条例の一部改正や、特定教育・保育施設の運営基準に関する条例改正が可決された。これにより、こども施策に関連する内容が法制化される運びとなった。
教育長の任命についても討議され、古謝景春市長は具志堅兼栄氏の再任を提案し、全会一致で同意を得た。古謝市長は、「具志堅氏は市政において重要な役割を果たしている」と強調し、市議会に対しても信任を訴えた。これに対し、松田兼弘議員が人選に時間を要した理由を質疑したが、副市長の當眞隆夫氏は調整に時間がかかった旨の説明を行った。
また、南部広域行政組合議会における議員選挙では、島袋裕介議員が指名され、異議なしで当選が決まった。彼は当選後、「与えられた立場でしっかりと業務を遂行していきたい」と意気込みを示した。
ハラスメントに関する特別委員会からは、「市役所内のハラスメント問題に関する第三者委員会の設置」要求があり、賛同を得て可決された。この決議は、市職員が安心して働ける環境を整えるための重要な一歩となる。
加えて、議員たちの議論を経て、「訪問介護費の引き下げ撤回」を求める意見書も可決。これにより、在宅介護の基盤が支えられることが期待されている。特に、公共交通の課題解決に向けた取り組みや、地域振興への期待が高まっている。