糸満市議会での一般質問では、平和創造拠点の構築やこどもまんなか社会実現に向けた取り組みが焦点となった。
特に金城幸盛議員は、平和の礎や摩文仁の丘の世界遺産登録を目指す考えを市長に問うた。市長の當銘真栄氏は、「戦争遺構や慰霊の場としての重要性を強く認識している」と言及し、平和を発信するための取り組みを推進する意向を示した。さらに、浜浪町の轟壕歴史保存事業の進捗状況についても尋ね、映像記録を利用した保存方法の可能性が示唆された。
次に、こどもまんなか社会の実現についての進捗が報告された。市長はこどもにわかりやすい施政方針の作成を進め、学校給食費無償化に向けた沖縄県のサポート体制についても話題となった。特に中学生の給食費無償化に関する要請が再確認された。
また、大雨による冠水対策については、夏季の大雨による被害等を踏まえ、市が県に抜本的な対策を求めていることも報告された。通行に影響が出る地域での対応は特に重要とされ、状況確認のための監視カメラの設置にも言及された。
防災行政に関しては、津波警報発令時における避難計画が強調され、適切な避難訓練の実施が必要であるとの認識が示された。さらに、次年度の避難訓練に参加する団体にも期待が寄せられた。