令和6年6月27日、宜野湾市議会の第458回定例会において、普天間基地問題が主要議題となった。この日の議会では、空・水・土の安全に関する意見書や陳情などが審議され、特に子どもたちの安全が強く求められた。
この日程では、まず意見書第7号が議題に上がり、普天間基地周辺での米軍機による環境問題が提起された。総務常任委員長の石川慶氏は、落下物や騒音による影響が深刻であることを強調し、特にこれまでに発生した数々の事故について言及した。市民の生命や学びへの影響も懸念され、意見書は本会議で賛成24人、反対0人の圧倒的多数で可決された。
また、陳情第11号としても同様の内容が審議され、こちらも意見書が先に可決されていることから、議決を要さない形で採択された。
請願第6号では、米軍機の保育・教育施設上の飛行中止を求める内容が提案された。石川氏が報告を行い、日本政府による毅然とした対応と法律の改定を求めると述べた。この請願も全会一致で趣旨採択となり、その後の質疑では特に事例を挙げて政府に対して強い要望が寄せられた。
さらに、議案第51号と第55号は、家庭的保育の基準改正や医療広域連合規約の変更について審議され、両案とも全会一致で可決された。特に議案第51号に関しては、保育士の配置に関する重要性が質疑の中で強調され、質の向上が期待されることが示された。
議案第53号、つまり救助工作車の購入についても議論が行われた。財源として基金を活用する理由が説明され、全会一致で同意された。
最後に、令和6年度の補正予算案が審議され、歳入歳出のそれぞれ562億6,718万3,000円で可決された。この中でも、特に道路整備事業への資金配分が注目され、関係議員より附帯決議案が提出されたことが記録されている。
本日の議会は、すべての決議を無事に終え、すでに示された多くの問題に対し、具体的な対策が求められていることが示唆された。閉会にあたって、議長の呉屋等氏は、委員会の申出内容を認め、今後の議会活動に向けての整理を約束し、定例会は終了した。