令和3年9月22日に行われた宜野湾市議会において、コロナウイルスの影響を受けた市内の文化行事やウチナーグチの普及、また基地行政に関する問題が中心に議論された。
まず、コロナウイルス感染症による影響について、無形民俗文化財に関する行事がいくつか中止となっている状況が報告された。教育部長の嘉手納貴子氏は、「我如古スンサーミー」や普天間、大謝名の獅子舞は規模を縮小して行われたが、その他の行事は中止されたと明かした。また、行事への支援については、市無形文化財等の保存継承補助金が用意されていることが触れられた。
次に、地域ごとのウチナーグチの違いについても関心が寄せられた。宮城政司議員は、地域色を大切にするため、ウチナーグチの調査や地域との連携強化を提案した。教育部長は過去に行われた調査報告書を基に、今後は地域ごとの方言の調査を行うことを認識する答弁を行った。今後も地域文化の保存に向けて努力する姿勢が強調された。
また、基地政策部長は、米軍の汚水排出問題に言及した。市長を含む議会では、米軍基地からの高濃度PFOSを含む汚水放出について強い遺憾の意を表し、再発防止策を求める声があがった。部長は、今後も米軍に対し適切な処理を求める考えを示した。
最後に、民生委員児童委員制度についても話題に上がった。福祉推進部長は、委員の役割の重要性を説明し、委嘱率向上方針を示したが、依然として民生委員不足が問題視されている。市は関係者に対し、民生委員の活動周知や募集案内を推進していく必要があるとの考えを示した。