令和4年6月24日、宜野湾市議会定例会において、交通安全施策や食物アレルギーへの対応についての議論が行われた。特に、交通安全対策には重点が置かれ、実際に交通事故が発生した場合の対応や、改善策が求められている。
まず、交通事故の発生状況について、指導部長の又吉直正氏は、過去1年間において市内の幼稚園や小中学校で交通事故の報告がないと強調した。ただし、登下校時において小学校3年生の児童が車に驚き転倒した事案が挙げられ、保護者や地域住民に対してさらに指導強化が必要であることが示唆された。
また、白線が消えてしまった横断歩道や停止線などの補修が行われる必要があるとし、その情報収集を保護者や自治会からの要望を元に行う方針があることも報告された。県公安委員会による白線の復旧工事については間もなく情報が入る見込みであり、市民は期待を寄せている。
さらに、JAおきなわ・はごろも支店前交差点において直近の事故発生がないことを指摘しつつも、保育所が近くにあるため引き続き注意喚起が必要であるとの見解が示された。文化や地域住民からの要望をきっかけに、事故防止を促進する方法も継続的に探っていきたいとする姿勢が伺えた。
次に、食物アレルギーへの対策が中心となった。教育委員会からの報告によると、食物アレルギーの事故発生例はわずかであるものの、対象人数が年々増加している現状がある。そのため、アナフィラキシーショックに対する緊急対応マニュアルが整備され、各学校が徹底した対応を実施することが期待されていることが強調された。
また、福祉推進部によると、保育所でも同様の対応が進められており、カードを常備していることから、万が一の事態にも迅速な対応が可能であると述べられた。具体的には、食物アレルギーの情報をもとに除去食の提供が行われており、保護者との情報共有がしっかり行われている。
今回の議論では、交通安全対策や食物アレルギー対策の重要性が再確認され、具体的な実施内容や、関係者の連携によるセンシティブな問題への対応が求められた。今後も、地域社会の安全性向上に向けた努力が期待される。