第446回宜野湾市議会定例会が開催され、様々な議題が取り上げられた。特に、若年妊産婦支援や公共交通の整備について多くの議員が意見を交わした。
上地安之議員は、一般質問において有機フッ素化合物による汚染問題を指摘した。特に、一定の地点で高濃度のPFOSやPFOAが検出されたという聞き取り調査の結果を発表した。国吉孝博市民経済部長は、県が毎年度実施している調査結果を示し、県内49地点のうち38地点が暫定指針値を超過したと述べた。また、沖縄県内の各汚染地点における浄化処理についても具体名を挙げ、住民の健康を守るための具体的な対策が求められると強調した。
また、保育士の産休代替職員配置支援事業についても多くの意見が寄せられた。岡田洋代福祉推進部長が説明したように、令和4年4月時点での待機児童数は33名に上った。これは、施設数が41施設であるのに対し、保育士が32名不足しているという問題を示している。さらに、教育部長は産休を取得している保育士があることを報告し、保育環境を整える必要性を訴えた。
市道関連の議題も多く、特に交通安全対策は重要なテーマとなった。国吉孝博市民経済部長も、高齢者や小学生を守るために講じるべき手段として、交通標識の設置や路面標示の必要性を指摘した。また、子どもたちの通学路の安全確保に向けた取り組みが重要視され、通学路における横断歩道の視認性向上のために、カラー舗装等の工事予定が報告された。
このように、今回の議会では市民の健康、安全に関する多くの問題が提起された。そして、それに対する具体的な対策が必要であることが確認された。特に若年妊産婦、保育士、交通安全に対する配慮が求められ、市としての支援体制の強化が強調された。今後もこれらの問題に対する市民の声をしっかりと受け止め、施策を進めていくことが必要である。