令和2年3月11日、宜野湾市議会において令和2年度一般会計予算に関する質疑が行われた。
桃原功議員は、2020年度の予算額が前年度比で12億5,000万円の増、2.8%の増となっている点に焦点を当てた。特に、扶助費の大幅な伸びが予算に影響していると指摘した。
また、会計年度任用職員施行に伴い、職員の給料が前年比21.8%増加することにも触れ、この制度の導入による具体的な影響について質問を重ねた。具体的には、一般職員の報酬額と会計年度任用職員の報酬額に同額が表示されている点について、総務部長の伊波保勝氏は制度変更による報酬の仕組みについて説明した。
桃原議員は、予算書が市民にとって分かりやすい形式になっているか疑問を呈し、他市の予算書の参考にすべきとの意見も述べた。特に、時間外勤務手当の取扱いに関しては、数値が示されないことが理解を難しくしていると指摘した。
企画部長の米須良清氏は、桃原議員の追加要求に応じ、予算編成方針および財政収支見通しの資料を提出すると述べた。桃原議員は新規事業についても詳しい資料提供を要求し、特に中原区公民館や新城の公民館の建設に関する資料の提出を求めた。
岸本一徳議員は、地元の公民館建設事業について具体的な予算と計画の見通しを示し、地域コミュニティーへの影響についても言及した。市民経済部長の国吉孝博氏は、国との調整を行い、資料を送付する考えを示した。
議会では、様々な新規事業や補助金の減額についても質疑応答が交わされた。代表的なものとして、ひとり親家庭自立支援対策や文化財保存整備事業が挙げられ、これらの事業の詳細な資料が提出される方針となった。