令和6年3月13日に開催された第455回宜野湾市議会において、令和6年度一般会計予算が審議され、複数の重要な事業が議題に上がった。
最も注目されたのは、わかたけ公園の水質改善事業である。この事業に関連して、桃原功議員は水質に影響を及ぼす有害物質の具体名についての明記を求め、「その物質とは何か」を質問した。
それに対し、又吉直広建設部長はその物質が「PFOS、PFOA」であると回答した。桃原議員は、正式な資料においてその物質名を記載すべきであると強調し、事業の透明性を確保する重要性を述べた。
さらに、桃原議員は水質改善にかかるコストにも言及し、年間維持費など詳細な試算を示すよう求めた。又吉部長は、機器が選定された段階で紹介できると述べたが、具体的な数字は提供されなかった。
次に、教育施設等包括管理業務委託事業についての質疑が行われた。宮城政司議員が中心となり、県内での事例も挙げながら、業務の流れや競争入札の実施について意見を交わした。教育部長は、他市町村の状況を参考にしつつ、適切な業者を選定することを強調した。
また、消防自動車購入事業では、浜川秀雄消防長が水槽付消防ポンプ自動車と救助工作車の更新について説明し、約2億4,838万円が計上されていることを明らかにした。これにより市民の安全をより一層高めることが期待されている。
さらには、図書館整備事業について松田朝仁議員が質疑し、工程表に基づく利用方法や、工事中の休館に関する問題提起が行われた。教育部長は、工事の影響を最小限に抑える方策を模索すると回答した。
無電柱化推進事業に関しては、屋良千枝美議員が景観向上や災害時のメリットを指摘し、今後の取り組みを期待すると述べた。建設部長は、防災意識の高まりを受けて進めていくことを伝えた。
全体として、本日の会議では様々な立場からの質疑が交わされ、各議員が市民の安全や利便性向上に向けた予算案について真摯に向き合う様子がうかがえた。議会はこれからも市民の生活向上を目的に、各種プロジェクトを審議していくとしている。