令和2年12月18日、宜野湾市議会第431回定例会の中で、議員たちは地域の伝統文化や歴史を継承し、市民の安全・健康を守るための取り組みを積極的に提案した。
初めに、屋良千枝美議員は、首里城創建者である察度王の生誕700年を記念する事業について質問した。教育部長の嘉手納貴子氏によると、町立博物館は記念事業の一環として講座や展示会を計画しており、市報などを通じて市民に周知する意向を示した。また、察度王に関連したはごろも祭りでのイベントも提案され、地域の文化理解を深める機会を提供するべく努力するとのことだった。
次に、野嵩石畳道の保護と活用の現状についても話題に上がった。同道は歴史的価値が高く、市もその保護に意欲を見せていると、教育部長は説明した。令和元年度に試掘調査を実施し、今後は整備計画を検討し、石畳道の状況を確認しながら進める考えを示した。
さらに、妊産婦の支援についての質問もなされた。屋良議員は、県内の他市町村が実施している産婦健康診査や産後ケア制度に触れ、さらに本市でも導入を進めるべきだと強調した。健康推進部長の崎間賢氏は、令和3年度の実施を目指して調整中であると述べ、産婦支援の必要性を訴えた。
最後に、米軍機による騒音被害の状況と、市民安全の強化についても議論された。緑ヶ丘保育園での事故を受けて、基地政策部長の米須良清氏は、米軍に対し問題を強く訴えていく意向を示した。市長も、市民の安全と安心を最優先に考え、普天間飛行場の早期返還を求める考えを述べた。
これらの議論は、地域の文化や市民の安全、健康に対する都市政策の重要性を再確認させるものであった。議会の発言を通じて、市民が直面するさまざまな課題についての関心が高まっていることが感じられた。今後の取り組みに期待が寄せられる。