令和3年12月9日、宜野湾市議会の第441回定例会が開かれた。今回の議題には、職員の給与に関する条例改正を含む多くの重要議案が提案された。
特に注目されるのが職員の給与に関する新版の条例案。桃原功議員は、制度の透明性を高めることが求められる中で、「新たな人事評価制度の対象者が誰なのか、また評価はどのように行われるのか」と問いかけた。これに対し、総務部長の伊波保勝氏は、「第一次評価者は副市長、二次評価者が市長である」と説明した。これは、職員の士気向上を図るためのもので、評価は部長などの直属の上司が行うことになる。
さらに、同議会では、使用料の見直しに関する条例についても議論された。桃原功議員は、「平米単位での借り方が分かりにくい」との意見を述べ、具体的な使用方法やチラシ配布についての要求があった。これに対し、企画部長の安藤陽氏は、市民に必要な情報をわかりやすく開示することを約束した。
健康推進部門に関しては、新型コロナウイルスによる医療費抑制策として、受診率向上やビジョンの見直しを進めている。崎間賢健康推進部長は、「地域や職域を巻き込んだ健康増進プロジェクトを推進する」と述べ、市民の健康づくりに全力を注ぐ姿勢を示した。
消防団の定員についても重要な議題として扱われ、消防長の浜川秀雄氏は、定員数が現在の25人から40人に引き上げられることを報告。その理由として「地域の防災力向上を目指す」と協力を呼びかけた。
最後に、倉浜衛生施設の規約変更が提案され、学校給食センターの廃棄物処理に関する新たな取り組みが説明された。国吉孝博市民経済部長は、「有機性廃棄物の薪化を推進する」とし、循環型社会の形成を目指す意義を強調した。