令和3年6月24日、宜野湾市議会定例会第435回の6日目において、主に市の情報管理と教育支援に関する一般質問が行われた。特に注目を集めたのは、宮城政司議員の市の情報管理についての発言である。
この議題において、宮城議員は市職員による不適切なアクセス事件を指摘し、その内容を問題視した。具体的には、特定の職員が専用のフォルダやファイルに無断でアクセスしていた件を挙げ、市民の個人情報が懸念されると強調した。
総務部長の伊波保勝氏は、「この事案について市民の皆様に心よりお詫び申し上げるとともに、再発防止策を講じる必要がある」と述べた。また、過去1年間で190回に亘る不正アクセスがあったことも報告された。
加えて、特別支援教育に関する質問も浮上した。栄田直樹議員は、特別支援学級の編成基準や、発達障害について深掘りを行い、通常学級と特別支援学級の間での転籍の可否について疑問を呈した。この問題には、特に発達障害のある子どもたちが通常の学級から特別支援学級に移籍したい場合の支援が必要であり、その対応が今後の重大な課題となりうる。
次に、認知症対策に関する質疑がなされ、早期発見のための活動が強調された。健康推進部長の崎間賢氏は、認知症初期集中支援チームの役割について説明し、包括支援センターと連携しながら支援の強化を図る方針を示した。
また、乳幼児健康診査の実施状況も問われ、現在のコロナ禍の影響への適切な対応が求められた。国からの支援を含め、今後の健診スケジュールや場所の確保が課題だという認識が示された。
最後に、議会において特別支援教育の重要性が再認識され、特別支援学級の増加やその必要性が議論された。今後、このような課題解決に向けた具体的な施策が求められることになった。