第458回宜野湾市議会定例会が、令和6年6月11日に開かれた。
会議では、令和6年度一般会計と国民健康保険特別会計の補正予算について議論され、両案が提出された。
特に注目されたのは、一般会計補正予算である議案第49号である。この補正予算は、562億6,718万円となる予定で、年内に完了が求められる「喜友名23号道路整備事業」に必要な経費が盛り込まれている。企画部長の坂場純平氏は、「国庫補助金を財源とし、工事費の不足を解消するための経費が含まれている」と説明した。
続いて、健康推進部長の宮城葉子氏は、国民健康保険特別会計補正予算第2号について言及。この予算は、118億2,020万5,000円に達する見込みで、マイナンバーカードと健康保険証の一体化に伴うシステム改修等が含まれる。これにより、保険診療を受ける際の手続きが簡素化される。
また、家庭的保育事業の改正に関する条例案が提案された。この改正は、家庭的保育事業における職員配置基準の引き下げを目指しており、満3歳児の基準を20対1から15対1へ改善するとされている。福祉推進部長の島袋喜美恵氏は、「保育士不足の解消を進める方針だ」と述べた。
議案第52号として、西普天間線道路築造工事の請負契約についても報告があった。この契約は3億3,963万3,767円が見込まれ、急務とされる工事が進められることが期待されている。総務部長の泉川幹夫氏は、「交通の要所であるこの路線は特に重要であり、迅速な工事対応が必要だ」と強調した。
さらに、議案第53号の救助工作車購入についても同様に審議された。契約額は1億5,510万円で、安全対策の強化が求められている。議員からは、「市民の安全を守るためにも、これらの案件に早期に対応してほしい」との意見が相次いだ。
最後に、普天間基地に関連した問題が少なからず議論された。特に基地から派生する騒音問題や環境への影響が多くの議員により指摘され、市民への影響を考慮した対応が望まれるとされた。議長の呉屋等氏は、「今後も市民の声をしっかりと受け止めていく所存だ」と述べ、議会の重要性を再確認した。
議会事務局は、今後の議案について審議を進め、次回の本会議は6月13日午前10時から予定していると案内した。