令和元年6月24日、宜野湾市議会において第422回定例会が開催された。この日の会議では、環境問題と安全保障に関する重要案件が数多く取り上げられた。
特に注目を集めたのは、PFOS等の水質汚染問題についての決議案と意見書だ。伊波一男議会運営委員長は、過去の調査結果を踏まえて、「基地内での立ち入り調査を求める決議が必要だ」と強調した。ここで言及された調査には、普天間飛行場周辺の地下水から高濃度のPFOSが検出された事実が含まれ、市民の健康が脅かされているという懸念が広がっている。
また、北谷浄水場系統における水道水の安全性に関しても、同様の意見書が提出され、議会側が市民に対する不安を払拭する必要性が議論された。この意見書では、直近の調査結果を引用し、水道水の安全性の確保を国及び県に求める内容が盛り込まれていた。
米軍普天間基地のCH-53Eヘリコプターによる部品落下事故が起きたことに対しても強い抗議がなされた。知名康司基地関係特別委員長は、「安全性に対する信頼が損なわれている」と表明し、具体的な安全対策を講じるよう求める決議案を提案した。この事故は地元の中学校のテニスコートに部品が落下するという重大なもので、生徒たちの安全確保が急務であると指摘された。
会議の結果、提案された決議案は全会一致で可決されたが、保育園や学校への上空飛行禁止など、具体的な措置が前向きに検討されることが重要視されている。国吉孝博市民経済部長は、今後の調査結果や対応について市民に報告する必要があると述べ、透明性の確保を求めた。
閉会の際、上地安之議長は、「市民の安心・安全を最優先に考え、今後も厳しい監視を続けていく所存です」と述べ、議会の姿勢を示した。これにより、第422回宜野湾市議会定例会は無事、閉会となった。