第455回宜野湾市議会定例会では、重要な議案がいくつか審議された。
特に、オスプレイ飛行の再開に対する抗議決議が注目を集めた。本決議は、米軍によるオスプレイの飛行再開に対し市民の安全を守るため即時中止を求めるものである。提案者である宮城克議会運営委員長は、過去の事故を踏まえ、オスプレイの飛行に対する不安が拭えないと訴えた。この決議は賛成24票、反対0票で可決され、決議内容の要請行動も議長及び運営委員会に委ねられることとなった。
また、オスプレイ飛行再開に関する意見書も一括して審議され、こちらも賛成多数で可決された。この意見書は、米軍と日本政府に対して市民への充分な説明と飛行の安全性確保を求める内容となっている。
議案についても活発な討議が行われ、特に宜野湾市職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部改正や、消防手数料条例の改正が注目を集めた。これらの改正は、それぞれ職員の給与制度の見直しや、市民サービス向上に寄与するものと位置づけられている。
さらに、福祉教育常任委員会による報告も行われ、宜野湾市附属機関設置条例の改正に関する質疑がなされた。教育保育版認定こども園について、修正案が提案されたが、全会一致で原案が可決された。議員たちからは、公私連携型認定こども園の進捗状況についての意見が相次いだ。
この他にも、地域社会に貢献するシルバー人材センターへの支援や、地元企業の発注促進についての陳情が取り上げられた。これらは、地域経済の強化に向けた重要な施策であるとの認識が共有され、全会一致の採択となった。
全体として、議会は市民の意見や安全に基づく慎重な審議の姿勢を見せた。今後も市民の意見を反映した施策の実現に向けた議論を続ける方向性が示された。