宜野湾市の第425回定例市議会は、令和2年3月24日に開催され、主に市民の健康や地域活性化を目的とした議題が討議された。
今回の議会では、暴走族対策に関する話題が取り上げられた。暴走行為やオートバイの騒音について、市民からの苦情が多く寄せられていることを受け、県警との連携による取締り強化を求める意見が相次いだと報告された。この件に関して国吉孝博市民経済部長は、県内での暴走族関連の統計を示し、暴走行為が減少傾向にあるが依然として問題が残っていると指摘した。特に国道58号周辺においては、交通量の増加とともに渋滞が発生しやすく、周辺住民は苦慮している現状である。
また、大学との連携についても重要な議題として扱われた。琉球大学や沖縄国際大学との包括連携協定が再確認され、地域活性化を図るための取り組みが必要であると強調された。特に、この連携を通じてどのように市民ニーズに応えていくかが今後の課題である。市職員は他市での成功事例を参考にしながら、教育機関との連携を深める必要があるとの意見が出た。
さらに、大山小学校給食センターの廃止も議論された。施設老朽化のため、他の学校給食センターへの統合が検討されており、その理由として維持管理費の削減が挙げられた。しかし、地域の声に耳を傾ける姿勢が必要で、食育の観点からも慎重な検討が求められる。市教育部の比嘉透教育部長は、今後も市民意見を基にした改修や運営方針を進めていく意向を示した。
最後に、高台公園の整備についても言及され、駐車場の増設などが計画されていることが報告された。新たな市民の憩いの場としての機能が期待される。
このように、宜野湾市は市民の健康や地域活性化のための施策について手を打とうとしており、今後の進展が注目される。