令和3年6月21日、宜野湾市議会は定例会の第435回会議を行い、各議員による一般質問が活発に行われた。特に注目を集めたのが、大山学校給食センターの統廃合計画に関する議論である。現センターは、老朽化が進み、今後の設備基準を満たすことが難しい状況である。そこで、市長は、新たに整備されるはごろも学校給食センターへ機能を移転することが最善策であると強調した。これにより、約7,000万円の経費削減が見込まれるものの、一部の市民にはセンター存続を求める声も多くある。今後の具体的な活用法については調整が求められる。
また、市道宜野湾11号に関する質問も多かった。この道路は国道330号との交通渋滞緩和が期待されている。だが、開通後の渋滞問題や安全対策が重要視されており、特に上原交差点での交通事故の懸念が挙げられている。市長は交通安全対策として見通しを良くするための樹木の剪定や注意看板の設置を進めると約束した。
新型コロナウイルス感染症対策については、ワクチン接種の進捗が報告された。市では高齢者約2万1,000人に対して接種が行われ、現在、1回目の接種率は25.7%である。市民のワクチン接種に向けた不安を和らげるため、安全性の情報を発信することが重要であることが再確認された。
ごみ処理に関しても、財政支出の急増が問題視されており、プラスチックごみのリサイクル状況が話し合われた。新たに制定されたプラスチック資源循環促進法により、地域住民と連携してプラスチックごみの減量とリサイクルに努める必要性が強調された。
議会では防災士の育成や地域の防災意識の向上、家庭でのごみ処分の重要性なども多岐にわたり議論された。市全体で連携し、早急に解決策を模索する必要性があると結論づけられた。これにより、次のステップへと進む方向性が見えてきた。