第440回宜野湾市議会臨時会が11月30日に開催され、重要な議案が承認された。
主な議題には、一般会計の補正予算と米軍普天間基地関連の事故への対策が含まれている。特に、米軍普天間飛行場からのオスプレイに関する議題は、市民からの強い関心を引いている。
今回の会議で承認された議案第71号は、令和3年度宜野湾市一般会計補正予算(第7号)であり、金額は517億5,011万8,000円となった。企画部長の安藤陽氏は、この補正の必要性を「市内事業者への早急な支援が目的」と語った。
さらに、決議案第14号と意見書第33号がいずれも可決された。これらは、オスプレイからの水筒落下事故に対する抗議決議に関するものである。基地関係特別委員会の知名康司委員長が提案した内容は、市民の安全を脅かす事態が続いていると強調した。彼は「普天間飛行場の安全管理に重大な問題がある」とも述べ、再発防止策の実施を求める内容が記載された。
事故は11月23日に発生し、民家の玄関前に水筒が落下した。幸いにも人的被害は確認されていないが、住民に不安をもたらしている。議会からは早急な事故原因の究明と報告が求められることとなった。
また、西普天間橋梁下部工工事に関する一部変更の報告や、道交事故の和解に関する専決処分の報告も行われた。これらは、過去に発生した問題に関する重要な報告であり、今後の市の施策に影響を与えることが期待される。
一方で、議会の進行はスムーズで、全ての議案が全会一致で可決された。議長の上地安之氏は、「市民の安全と安心を守るための取り組みを継続する必要がある」との考えを示した。今後のフォローアップとしては、要請行動の実施が決定され、議長と基地関係特別委員会の正副委員長が関係機関へ要請する方針が確認された。