令和5年第451回宜野湾市議会定例会が行われた。この日は主に一般質問が取り上げられ、議員たちが様々な課題について意見を交わした。
特に岸本一徳議員からは、帯状疱疹予防ワクチン接種費用の公費助成についての提案があった。岸本氏は、東京都の取り組みを引き合いに出し、公費助成が必要であると強調した。健康推進部長の宮城葉子氏は、帯状疱疹の特徴とそれに伴う発症数について説明したが、県内の比較データは一切公表されていない現状を指摘した。
さらに発言を続けた岸本氏は、高齢者を対象としたワクチンの接種が進められるべきであり、行政側も早急に対応する必要があるとの意見を述べた。
次に、女性デジタル教育・就労支援事業の導入について質疑が交わされた。福祉推進部長の岡田洋代氏は、母子父子自立支援員による相談支援を行っていると答えたが、具体的なニーズについての調査が今年の8月に実施されることを報告した。
また、交通安全対策に関しては、指導部長の佐伯進氏が登下校時の交通事故発生件数を報告した。3件の事故が発生し、その内の1件は登校中であったことが明らかになった。さらに、指導部長は毎年実施される通学路の安全点検の必要性を強調し、現状の改善を目指す考えを示した。
防災・減災対策についても議論がなされ、総務部長の泉川幹夫氏が住民名簿自主防災組織への提供の難しさを説明した。個人情報保護の問題も絡んでおり、議員からは具体的な方策の提案があった。
高齢者外出支援のニーズに応えるため、コミュニティバスの導入が求められていることが確認された。市民からは運転免許証の返納後の移動手段の確保が切実に求められており、将来的にはこのバスの導入の動きが期待されている。
自治会加入促進についても意見が交わされ、市民協働課の取り組みに感謝の言葉が寄せられた。自治会の重要性を再認識し、地域貢献の姿勢が求められている。
最後に、各議員は今後の会議や行事での市民参加を促進し、地域の活性化に貢献することを約束した。