令和3年8月20日、宜野湾市議会は第438回臨時会を開催し、米軍普天間飛行場所属のMV-22オスプレイによる部品落下事故に関する決議と意見書を可決した。これらは全会一致で承認され、市の安全政策に大きな影響を与える重要な議題として扱われた。
特に、決議案第12号では、去る8月12日に発生した事故が詳細に説明された。知名康司基地関係特別委員長は、「米軍機による事故が頻発する現状に、我々は激しい怒りを禁じえない」と発言。事故発生から約1日後に日本政府に通報されたことに対しても、「市民に対する安全軽視の表れであり、断じて容認できない」と強調した。
決議内容には、事故の原因を徹底的に究明し速やかに公表すること、米軍機による事故発生時に自治体への情報提供を強化すること、再発防止策の実施とその概要を明示することなどが含まれている。さらには、同型機の飛行訓練の中止、普天間飛行場の一日も早い閉鎖と返還を求める内容も盛り込まれている。
議会の議決を受け、平良眞一副議長は「市民・県民の生命と安全を守るため、我々は一丸となって行動する必要がある」と述べた。議会は、県内の関係機関にこれらの要請を行うことを決定し、速やかに対応を求める方針を示した。
この議決は、地域住民の安全や安心に直結する重大な関心事であり、今後の基地運用や米軍との関係において、政・官・民が一体となった対応が求められる。今後、更なる議論と動きが必要とされることが明らかである。