令和6年第455回宜野湾市議会定例会は、各議員による多様な質問が行われた。特に、空き家や空き店舗対策についての議論が注目を集めている。
まず、空き家対策に関して、宜野湾市内には169棟の空き家が確認されており、そのうちAランク39棚、Bランク31棚、Cランク82棚、最も危険度の高いDランクは17棚であると報告されている。この問題に対して市は、所有者への指導を行っているが、今後、空き家が増加することは避けられないとの見解を示した。特に、工事済みの空き家に関して新たに条例等を制定していく必要があると述べた。
次に、空き店舗対策事業では、家賃補助やリフォーム補助などの施策が行われ、定着率が80.8%と高い成果を出している。シティーニュースにも、商店街の活性化やにぎわい創出に成功し、今後はこれを基に事業の見直しを図る方針であると強調された。
さらに、水道料金の値上げに関連して、県企業局が水道料金を引き上げる背景には老朽化施設の更新や電気料金の高騰などが挙げられ、宜野湾市でも影響を受けることが避けられない状況である。この点について市民への周知が重要であるとの認識が示された。
最後に、大谷翔平選手による寄贈グラブの取り扱いについて。教育委員会はこのグラブを市内の小学校に周知し、様々な活用方法を模索している。生徒たちに夢や希望を与え、感謝の気持ちを育むことを目的に、各学校での取扱い方法が工夫されている。これらの施策が市民に広く認知され、さらに発展することが期待される。
全体を通して、各議員からの質問には市長や部長が積極的に回答し、市民の声を受け止めた施策強化が求められていることが浮き彫りとなった。特に、セクターにおける地道な業務と市民とのコミュニケーションの強化が重要であると考えられる。