令和5年12月15日に開催された第454回宜野湾市議会定例会では、さまざまな重要な議題が取り上げられた。特に、議員からは子供や市民に関わる条例や施策についての質問が目立ち、関係者の真摯な取り組みが強調された。
印象に残ったのは、「プリティ宮城ちえ議員」が提起した子供条例の必要性であった。彼女は、嘉手納基地付近でのオスプレイ墜落事故について言及し、「子供は宝」とし、自らが提案してきた子供条例の制定を求める姿勢を示した。福祉推進部長の岡田洋代氏は、「条例制定に関する調査研究を行っている」と回答し、周知活動についても言及した。これに対し、プリティ議員はさらに具体的な進捗を求めた。
また、平和学習についても言及され、宜野湾市の教育部門では、国内外の学生が参加する平和学習プログラムなどが進んでいると説明された。市民経済部長の嘉手納貴子氏は、施設への来場者数や、平和活動に参加する学生たちの反響を紹介し、地域との結びつきの大切さを指摘した。
さらには、昨今の経済状況を考慮し、低所得世帯への支援策についても議論された。住民からの要望に応じて、地方交付金を使用した7万円の給付が予定され、その実施体制についても具体的な議論が交わされた。時間の問題として、早期の給付を要望する声が相次ぎ、議員たちが市長に対して積極的な対応を促した。
教育現場における充実した環境づくりについても取り組みが語られ、小中学校の教職員に対するサポート体制が提案された。教員の負担軽減やメンタルヘルス問題がクローズアップされ、具体的な手段として、産業医や心理士によるサポートの強化が求められた。特に、教育長は「市内学校におけるメンタルヘルス対策の強化」に対する要望を受け入れ、積極的に取り組む姿勢を示した。
さらに、公共交通の利便性向上に向けた施策についても前向きな意見が出され、地域間の連携や交通弱者への支援が必要とされる中で、公共交通の空白地域についての情報が提供された。