令和2年6月29日、宜野湾市議会の定例会が開催され、様々な議案や請願が審議されました。議題には、消防署や手数料条例の改正、交通事故に関する和解案、国民健康保険税条例などが含まれ、また、普天間基地問題に関する請願も取り上げられました。
議案第45号は、消防署我如古出張所第1期改築工事の内容変更について取り上げられました。総務常任委員長の桃原朗氏は、審査結果について「全会一致で同意が成されました。事前調査の限界と岩盤の影響が原因との説明がありました」と報告しました。
その後、議案第44号の手数料条例改正に対する審査が行われ、経済建設常任委員長の宮城克氏は、「改正後は省エネ設備を共有する複数の建築物をまとめて申請することが可能になります」と述べ、全会一致で可決される見込みです。
更に、福祉教育常任委員長の山城康弘氏から報告された議案第46号と議案第47号では、それぞれ交通事故関連の和解と国民健康保険税条例について原案通りの可決が提案されました。具体的には、「交通事故に関する和解において、事故原因の調査結果や公用車の整備を確認しました」という内容が強調されました。
特に議題になった請願第9号では、米海兵隊普天間基地の即時閉鎖を求める意見書が議論されました。賛成討論と反対討論が交わされ、知名康司議員は「基地返還を求める市民の願いは変わらない」と意見しましたが、最終的に賛成少数で不採択となりました。これに対し、賛成者は「迅速な返還が重要であり、辺野古移設には反対の立場を貫くべき」と訴えました。
この日は、またこども医療費助成制度の拡充や、男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例なども審議され、最終的には議案第21号は採決の結果不採択となったものの、次回の審議へと継続となりました。
議会は活発な討論を交え、さまざまな意見が表明され、地域の重要事項が議論された一日となりました。