令和3年9月27日に行われた宜野湾市議会定例会では、教育関係や社会福祉など多岐にわたる重要議題が挙げられた。
最初に「教職員のメンタルヘルスについて」が取り上げられた。栄田直樹議員は、コロナ禍での教員の精神的負担について質問。指導部長の又吉直正氏は、過去2年間の精神疾患による休職者数を示し、令和元年度が11名、令和2年度が16名であったと回答。彼はまた、教職員への支援やストレスチェックなどの取り組みも説明し、教育委員会での効果的な支援が必要であると強調した。
次に「待機児童対策について」の議論が進んだ。栄田議員は、保育士確保対策が喫緊の課題であると訴えつつ、保育士試験対策事業の効果的な取り組みについて福祉推進部長の岡田洋代氏に質問。岡田氏は、過去3年間の合格者実績とともに、保育士試験対策の予算も含めた取り組みを示し、地域内での保育士確保策の充実が求められる状況であると述べた。
回を追うごとに進捗状況が報告された「普天間小学校校舎増改築工事」。教育部長の嘉手納貴子氏は、建物の解体工事が完了し、次の工程として磁気探査が行われていることを伝え、来年2月の完成を目指す意向を示した。工事に際しては安全対策が厳守されるといい、地域の環境整備に配慮された計画が進む。
これに続き、地域交通の安全性を高めるための「交通安全対策について」も議論された。上原交差点の信号機への右折表示設置が急がれる状況が報告された。市民経済部長の国吉孝博氏は、県警との連携した取り組みを続けており、事故防止を目指すバリアフリー化の観点から進められたカラー舗装や誘導線の設置が予定されているとした。
更に、ワクチン接種の進捗状況に関しても健康推進部長の崎間賢氏によって詳細が報告された。接種率向上のため、様々な新たな施策も実施されている中で、今後の接種スケジュールについても説明がなされた。
最後に、消防団員の処遇について、消防長の浜川秀雄氏が現在の数の少なさを指摘し、消防団の重要な役割を述べつつ、人数の増加が効果的な手段であることを強調した。市長は、消防団員の魅力を高める施策に注力したいと発言し、今後の取り組みへの期待を寄せられた。
これらの議題を通じて、議会の進行とともに、地域社会の福祉を高めていく熱意が感じられる会議であった。