宜野湾市議会第454回定例会において、一般質問が行われ、重要な論点が浮き彫りとなった。
その中で、知念秀明議員がヤングケアラーへの支援について発言した。知念議員は、ヤングケアラーに関する調査結果を示し、支援が急がれる児童がいることを強調した。また、実態調査を踏まえた具体的な支援策の必要性についても述べた。これに対し、教育部長である佐伯進氏は、教育現場における実態調査の進捗について答弁し、具体的な支援の体制を整えていく旨を述べた。
次に中学校の新制服についての質問が行われ、ジェンダーフリーな制服の選択肢を増やすことが提案された。この点について佐伯進氏は、新たな制服に対する方針を示し、学校現場での流れを強調した。特に、制服ブレザー化の意義についても言及され、性の多様性を理解することが求められている。
災害時の相互応援協定に関しては、総務部長の泉川幹夫氏が、新たに締結した協定の内容について紹介した。災害発生時における地域の応援体制の必要性が改めて認識され、さらに県外との連携の重要性も指摘された。
また、最近では市内の横断歩道のカラー舗装についても議論が交わされた。運転手に歩行者への注意を促すこの施策は、実際に事故防止につながる可能性があるとされ、着実に進めるべきとされた。建設部長の又吉直広氏は効果を確認し、今後の計画について対策を講じる意向を示した。
福祉部門では、障害児・者への紙おむつ支給の見直しが提案された。岡田洋代福祉推進部長は、要支援者の増加に伴い、支給対象の拡大を検討する姿勢を示した。特に他市では既に実施されている取り組みもあるため、県内の横のつながりを生かした取り組みが期待される。その中で、市民経済部次長の新垣育子氏は、粗大ごみのリユース促進策について、他市の成功事例を考慮し、市民のゴミ削減意識を高める提案を行った。
最後に、普天間飛行場代替施設建設事業についての質問があり、市長は国との連携を強調。計画が実行に移される中で、市が果たすべき役割を認識しながら、地域の声を大切にしていくことを約束した。市の将来的な発展のため、必要な支援や調整を進めていくことが求められる。